これまでに行われてきた水質改善対策では、浄化技術を駆使した膨大な設備と、それの駆動に大電力を浪費して、それでもだめなら浄化材に頼り、生態系のバランスが壊れて被害が出ると、そのたびに新技術の開発が繰り返されてきました。
このような切りの無い対症療法的な「技術の足し算」には、もはや限界がきています。水の浄化に本当に必要なのは、自然の原理に返り、大自然にもともと備わっている自然治癒力を引き出すための、いわば「技術の引き算」なのです。
バイオファンは、流体力学の盲点を衝き、水底の水を水面に導く流体理論により多量の水が広範囲に広がる循環流を、桁違いの省エネで引き起こせるようにした世界初の流体機械です。バイオファンを水面に浮かべておくだけで、水底に生じた層流のローテーション効果により、底泥には光合成で生産された膨大な酸素が供給されます。酸素を得て呼吸を始めた水底はプランクトンを生産し、それを餌とする水生昆虫や魚介類が丈夫に育って増殖を始めます。広大な水域が大漁場に生まれ変わり、水質は自然に改善されていきます。
バイオファンは、大自然の自浄の原理に学び、開発されたものであった。人間業に頼らず、バイオファンで水を耕して、風と太陽と水底を活かすだけ、ただそれだけで、水質改善対策の行き詰りの問題が全て解消できます。
従来の水質改善対策の行き詰りは、水を浄化することだけに目を奪われてきた水処理技術の限界を意味するものといえます。肝心なのは水の浄化ではありません。池や湖沼が腐敗して老化していくメカニズムを良く理解して、対策を根本から考え直すことなのです。
ホルマルンや抗生物質、凝集材のような化学薬品やバクテリアなどに頼るのは論外です。ポンプや水車で水を跳ね上げたり、水に微細気泡を吹き込むなど、多量のエネルギーを消費する浄水技術も解決策にはなりません。
必要なのは、底泥に酸素を供給して水底を活かし、大自然が本来持っている自浄力を引き出すことです。
バイオファンで水を耕すと、池はもちろんのこと、湖沼・入り海は宝の漁場に生まれ変わり、結果として水を浄化することができます。しかしそのためには、温度成層を解消して、水底に境界層が形成されるようにするなど、諸条件を満たすように検討を加えて、バイオファンを効果的に浮べるようにしなければなりません。
「耕水原理」とは、これら諸条件を満たすのに必要とされる理論で構成された原理で、バイオファンの利用技術にかかわる世界初のソフトウエアといえます。「耕水原理」によって輝きを取り戻した池・湖沼や入り海は、自然の原理に逆行して再び水質が悪化することはありません。その活きた輝きは永久に維持されていきます。
水面に浮かべた羽を低速で回して流れを起こすと、水底の水は水面に導かれて上昇します。
バイオファンが目指している効果は、水質の改善に留まりません。
バイオファンの耕水原理を活かせば、畜産業の排水やバイオマスを資源化して、蛋白(魚介類)の生産に活用できるようになります。
畜産排水による水質汚染の心配もなくなり、水を浄化する設備や経費が不要になるので、漁業・農業・畜産業の負担が大幅に軽減され、
さらに、池・湖沼・入り海が宝の漁場になるのです。
そして、バイオファンは老若男女みんなが馴染める技術なので、未経験の若者も中高年世代も活きて働けるようになります。
ハイテクを超えた新技術に依ると、仕事を求める若者や中高年世代のパワーで、蛋白源(魚介類)を生産して、
水環境を護り、地域興し国興しに貢献しながら、皆が生きる希望を抱いて、大自然と共に明るく健康に暮らせるようになります。
バイオファンは、国土面積の51%を占める738ヶ所の過疎地の開発復興を可能にし、地産地消や6次産業への未知を拓いて、地場産業復興の礎となる技術です。
ヘドロと水中のリン・窒素をプランクトンに変えて魚介類を育み水を浄化する微生物の広大な濾過床。
水を耕して得られるプランクトン(蛋白)の生産能率は土を耕す農業の200倍。
技術に技術を重ねる「技術の足し算」には限界があります。技術の足し算で手を尽くしたが、少し広い池になると浄化は無理、打つ手がない、というのが水処理業界の定説でした。しかし、技術を駆使しないで、すべての無駄を省いて、自然の法則と原理に頼るバイオファンによると話は別で、湖沼でも入り海でも省エネで浄化して、宝の漁場に変えることもできます。この物理学の「技術の引き算」の効果を実証する実験を通じて、物理学と工学の違いを印象づけるのが物理学の実践教育の狙いでした。
ところが日本では、因習の厚い壁に阻まれて、実証実験が許されません。悪戦苦闘つづきの20年を経て、黎明を告げたのは中国でした。
「珠海風光耕水環保技術有限公司」が大変な労力と費用を役じて、バイオファンの開発と普及に努めてきました。現在までの5年間で、中国産のバイオファンは日本以外のアジア全土に約1万台普及されています。これを基にして見積もると、バイオファンにより、良質の魚介類がに1ヶ月で3千トン生産され、1ヶ月で2億円の電気代が節減されている計算になります。
これに対して、残念ながら日本では水処理行政の障壁により悪戦苦闘を強いられているのが現状です。過去の技術にこだわらない、池・湖沼・入り海の活性化を図る技術の開発が、国を挙げての真面目な取り組みが、今求められているのではないでしょうか。
今希求されているのは、過疎地を放置して、利便性ばかりを追及してきたハイテク産業ではありません。国土面積の51%を占める過疎地の活性化を図る、地に足がついた自立型の産業の創設です。
全国の池・湖沼・入り海を活かして膨大な魚介類を生産し、地球の水環境を護る耕水原理は、これに応える唯一の原理で、仕事を求める若者や団塊の世代の命の源泉と、夢と希望を満たす原理です。
バイオファンによる耕水原理は、地球興し国興しの技術を育み、世界に翔き、21世紀の明るい未来を拓きます。
特許証:平成14年10月特許取得
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