食物連鎖養殖 BIOFAN CULTURE
漁業の復興と水質の改善を兼ねた城沼活性化計画(案)
(1)実施場所
群馬県館林市城沼
(2)形状・面積・平均水深の見積り
面積:370,000m²
平均水深:1.5m
《城沼の形状・面積の見積り図》
(3)設備
バイオファンの仕様 | 製品名 バイオファン《耕水機》 型名 A90W型 電源 AC100V(50Hz)1.64A 耕水量 82,000 [m³/日] |
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台数 | 7台 |
設置 | 250m間隔で浮かべてアンカーで固定(最深部を基準にして設置する) |
電源設備 | 250m間隔で7箇所にAC100V用 コンセットと漏電ブレカを設置する |
維持費 | 電気代 48万円/年 駆動部 35万円/年 |
(4)効果
- ・水質の改善、ワカサギの増産
《耕水原理の特性と効果(1)〜(12)参照》 - ・魚介類の生息許容量 約230トン
《耕水原理の特性と効果(9)参照》
(中国で得られた、1m²当たりの漁獲量の平均値の70%を採用した。) - ・1年経過後のCOD値
《池・湖沼浄化方程式参照》
A90W型のバイオファンを7台浮かべた城沼に、年間、城沼の湛水量のn倍の水量が流入した。その流入水の年平均CODがC1 ppmであったとすると、1年経過後の城沼のCODは次式で表わされる。(年平均降雨量は1.15m/年)
C = n C1 / (3.6 + n)
《予想される効果》
- ・光合成で1日に生産される [9,300Kg]もの酸素が、わずかクーラー1台分の電力で活かされて、37haの底泥が活きて、城沼は呼吸を始めた。
- ・富栄養化の心配が無くなった。水は浄化されて異臭もしなくなり、アオコの被害も解消され、アオコの機能が発揮されるようになった。
- ・活きた37haもの水底の働きで、リン・窒素・ヘドロが魚介類の餌になり、城沼は宝の漁場に生まれ変った。臭みのない良質のワカサギ、ワカギのブランド品が獲れるようになった。漁獲量も増えた。
- ・37haの水面に照射される、約25キロワットもの太陽の紫外線で、動物プランクトンと大腸菌などの悪玉菌が、フロック状に凝集して、水生生物の餌になって減少し、水は澄み、輝きを増した。
- ・底泥の酸欠による水の腐敗も無くなって、CODが無害になり、葉物野菜にも安心して使用できる、農業用水が確保できるようになった。
- ・釣り人も水鳥も増えた。見慣れない水鳥も飛来するようになった。
- ・水は光り、秋の空には赤とんぼが飛び交い、夏には蛍が水面に灯をともして、昔の風景が蘇った。